「井の中の蛙になっていませんか?」

40代になって人生の折り返し地点を迎える頃は、同じことの繰り返しのような毎日をただただ過ごしている、と感じてしまうこともあるのではないですか。

「その気になれば何でもできる」
そうは思いながらも実は何も変化がない。
なぜそうなっているのか、深く考えることでもなく、ただ背中を押すきっかけがなかっただけ。
人の習慣は、知らず知らずのうちに変えることを拒絶している、という行動心理学があります。

習慣を続けてしまう行動心理学

行動心理学の研究では、自分が取り得る行動の中で、繰り返すことが心理的に最も抵抗を感じないもので、同じ行動を繰り返すたびに自分の心が「よくやった」とほめてくれるようになる、というものがあります。

例えば、洗濯洗剤メーカーのマーケティングには、人の行動心理学を利用した習慣化を促すやり方があると言われています。何度か同じ商品を購入し、日々の洗濯でその商品を使い続けていくと、もう一度同じものを買う方が面倒を感じない、馴染みの行動と思えるようになるというのです。

人の生活は、自分自身でそうしようとしているのか、または環境にそうさせられているのか、それ自体は別としても習慣によってある意味では支配されてしまっていると言えるのです。

習慣が息苦しく感じる

ある時は、習慣化されて同じことの繰り返し生活を心地よく感じる、しかし別の状況では、繰り返しの生活が続けば、本来の自分を見失っているような苦しさを感じることもある。
本来の自分は、人生に楽しさを感じていたいと思っているのに、同じことを繰り返す毎日に「これでいいんだ」と無理やり納得させようとしている。

50代女性が習慣から解放されたきっかけ体験談
「40代の時にバドミントンを始めて人生が変わった話」

若い時は毎日が刺激的で、バイタリティもあり、あれがやってみたい、今度はこれをやろう、と活動的だった。でも40代になると、やりたい気持ちはあっても腰が重い。日々の暮らしをこなすだけで疲労感があって、気持ちに余裕がない、なんてことにもなる。

だから少し無理をしてでも新しいことを始めることが大切。
ちょっとしたことで構わない、それがきっかけの一つになるのだから。