日本人女性の平均寿命
2016年の日本人女性の平均寿命は、87.14歳。過去最高を4年連続で更新しました。
私は今年で44歳。ちょうど平均寿命の折り返しの年を迎えている。
実際、自分がどこまで生きるかなんて、考えるだけ野暮なことだけど、周りを見れば長寿の高齢者に溢れている。
医学の進歩も目を見張るものがあり、ほんの一滴の血液だけで13種類のがんを診断できる時代になるらしい。これはほんとに、なかなか死ねない時代になったと思う。
私の母方祖母も100歳を超えて健在。老人ホーム施設には入っているけど特に病気もしていない様子。一昨年亡くなった父方祖父も102歳だったので、長寿家系で平均寿命の更新に貢献しているのかもしれない。
長生きしたい?
いろいろな方とお話しても、皆「正直、長生きしたい気持ちは今のところない。」という。ある人は、「もし、自分が痴呆症になったら自殺する。」とまで言っていた。実際にボケてしまったときには、そんなことできないと分かっている。
けれど、例えば平均寿命を超えて100歳近くまで長生きした場合のことを考えると、これからの人生に重たい不安しか感じられなくなってくる。未婚の私には、働けなくなって生活費を稼ぐことができなくなった時に頼りになる(であろう)旦那様はいないし、年老いた時に多少は面倒を見てくれる(であろう)子供はいない。
年を取ってからも普通に生活できるには、どうすればいいのだろう。
自分が年を取る前に
今のところは元気にしている親の心配もある。いつか病気になったりすれば、介護をしなければならなくなるのかもしれない。多分、確実にそうなる時が来るのだろう。そんなとき、兄弟姉妹をあてにすることもできないかもしれない。
だから、寿命が延びても幸せな未来はほとんど想像できないし、不安しかない。
いったい、不安なく暮らしていく為には、
いくらお金があればいいのだろう?
いつもで働けるのだろう?
なんてことをよく考えてしまって、不安で眠れなくなることも。
老後にいくら必要?
例えば、60歳まで働くことができたとして、平均寿命まで生きたとすると、
持ち家で家賃はかからないとしても、生活費はだいたい毎月15万円、あまり当てにできない年金で半分くらいは補えたと仮定しても、毎月7.5万円。それで27年間だから、
7.5万円×12か月×27年間=2430万円
有料老人ホーム施設に入居することになったり、さらに3000万円くらいは必要になるであろう額を踏まえると、
2430万円+3000万円=5430万円
もっと長生きするかもしれないし、これが最低限必要と言われると、考え込んでしまう額です。これから預金のペースを上げていかなければ、行く末は貧困老人になってしまう。どうにも不安がつきまとうのが、今の日本の実情かもしれない。
これはもう、不安とたたかうしかない。今まで通りでは、人生を楽しむことはできない。新たなチャレンジに踏み出して、老後まで快適に暮らせる道を探していこう。